グリーンラッシュ!アメリカの大麻産業が創出する巨大な雇用機会

Cannabis

日本では違法ですが、2020年1月時点で、アメリカでは11の州で嗜好用大麻が合法化されています。

また、2020年内にはその他に、New Jersey、Arizona、Nebraskaの3州においても嗜好用大麻が合法化されるのではないかと言われており、医療用大麻とともに嗜好用大麻もアメリカ国内での合法化の流れは続いています。

合法化をきっかけとした大麻産業の急速な拡大は「グリーンラッシュ」と呼ばれ、莫大な利益と、大きな税収を生んでいます。

今回はアメリカの大麻産業が創出した「雇用」に注目し、ご紹介していきたいと思います!

大麻産業が生んだ大きな雇用

アメリカの「連邦法」では依然として大麻は規制対象で違法であり、一方で州を管轄する「州法」では複数の州で大麻が合法であるといった「矛盾」が起っています。

そのため政府による公式的な雇用調査などはなく、ここではアメリカの民間会社が独自に調査したものを参考に紹介致します。

アメリカの大麻産業の市場規模と今後の成長予測

グリーンラッシュの勢いは留まることを知らず、年を追うごとに医療用大麻並びに嗜好用大麻の合法化する州が増えており、これと比例してその市場規模も大きくなっています。

2019年時点での大麻関連の市場は13.6 billion(136憶ドル=約1.5兆円)と言われており、2025年には30 billion(300憶ドル=約3.2兆円)にもなると言われております。

数年で20万人を超える雇用を生み出す

民間企業により、3ヶ月間にわたって行われた調査では2018年の段階で約210,000人のフルタイム雇用を生み出したとされています。これらの仕事のうち64,000以上が2018年に追加されたものです。

アメリカ国内で最大の雇用創出産業

大麻産業は現在、アメリカで最大の雇用創出の要因となっていると言えます。大麻産業の労働力は、2017年には前年比で21%増加し、2018年にはさらに44%増加しました。

2019年には少なくとも20%以上の雇用の増加が見込まれており、これはたった3年間で大麻関連の雇用が110%も増加したことを意味します。

アメリカの労働統計局は近年、最も急成長している雇用統計を持つ産業のリストをまとめました。このリストでは、在宅医療のサポートに関する雇用は47%増加、風力タービン技術者の雇用は96%増加、太陽光発電の設置者の雇用は105%増加すると予想されます。

しかし、これらの増加は今後10年の間に発生すると予測されているものであり、驚くべきことに大麻産業は3年間の間にこれらを上回る雇用の創出を行ったことになります。

今後の雇用の見通し

単純に市場規模の増加の見通しと同じく、雇用も市場規模に比例して増加すると考えれます。また、今後も医療用大麻並びに嗜好用大麻の合法化についても各州で議論されていることから、現状の大麻産業の未来は非常に明るいものとなっています。

また、大麻産業のもたらす利益は雇用の創出だけでなく、大麻の販売や収益を上げた企業からの税収を生むことになり、これらは学校建設のサポート、薬物乱用予防プログラム、医学研究、その他の様々な分野に使われ、一般市民の生活の向上に役立てられます。

大麻産業に関わる職業はサラリーも良い?!

大麻産業に特化した税理士、会計士やラボテストを行う検査技師、大麻産業のマーケターなどなど技能職・専門職と言われる職業の、給料の平均値は他の産業よりも10%以上高いとされています。

どのような職業があるのか?

大麻産業に関わる仕事はどのようなものがるのでしょうか?少しだけ大麻産業らしい職業を紹介したします。

バドテンダー(Budtender)

通常大麻は医療用、嗜好用ともに「ディスペンサリー」と呼ばれる場所にて購入するのですが、
ディスペンサリーで対面で大麻に関するアドバイスなど、対応してくれるスタッフがいます。
この対応してくれるスタッフは「バドテンダー(Budtender)」と呼ばれる職業。大麻アドバイザーという職業としても求人広告が出ています。

エディブルメーカー(Edible maker)、エディブルシェフ(Edible Chef)

大麻成分を含んだ、グミやチョコレートといったお菓子などの食品のレシピを作ったり、製造する職業。

マスターエクストラクター(Master Extractor)

植物の大麻からCBDやTHC等といったカンナビノイド成分を抽出する職業で、これは大麻産業らしい専門職と言えます。

まとめ

今回の記事ではアメリカの大麻産業の「雇用」についてご紹介しました。大麻産業の経済におけるインパクトは数字で見ても凄まじいものがあります。今後アメリカの経済がどうなっていくのか、また世界的にこの合法化や非犯罪化の流れはどうなっていくのでしょうか、はたまた日本にこれらによる影響はあるのでしょうか?

 

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