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CBDへの関心は日本でも高まっており、様々な雑誌やメディアにおいてCBDに関する記事が取り上げられています。その幅広く期待されている効果から、医療、美容、健康など多くのCBD製品が日本でも手に入れることができます。
現在CBD製品の利用を検討している人もおり、その中にはCBDって安全なの?大丈夫?といった疑問を持つ方も多いかと思います。
そんな方々に向けに、今回はCBDの安全性に関連して「CBDとアレルギー反応」についてご紹介します!
CBD(カンナビジオール)とは
CBD(カンナビジオール、英:Cannabidiol)とは、植物の大麻(アサ)で生成されるカンナビノイドと呼ばれる成分の一つです。大麻由来の成分と聞くと「麻薬」を連想されるかもしれませんが、CBDは「陶酔」や「ハイになる」といった症状を引き起こさない成分です。また、WHO(世界保健機関)でも安全性と一定の効果、効能があることが報告されています。
医療、美容、健康といった幅広い分野での効果が期待されており、アメリカ・ヨーロッパを中心に効果を利用した数多くのCBD製品が販売されています。
アメリカでは大麻由来の成分(CBD)を利用した医薬品として初めて「エピディオレックス(Epidiolex®)」が、国から認可され、難治性のてんかん治療薬として処方されています。
※CBDについて詳しくはこちらの記事を合わせてお読みください
CBDによるアレルギー反応はあるのか?
CBDオイルやべイプ、グミなど、CBDの関心が高まるにつれて、CBDへの副作用やその他にも症状を示す人も増えているようです。
これらの症状の一部は、CBDに対する副作用や過敏症と見なされますが、他の症状に関してはCBDに対する「アレルギー反応」と思われます。
極稀であるとされていますが、CBDもその他の成分と同じように例外ではなく、人によってはアレルギー反応を示します。
アレルギー反応とは?
アレルギー反応とは、体の免疫系による免疫反応が、特定の抗原(アレルゲン)に過剰に反応した場合に起こります。この免疫反応は通常、体内に入り込んだ異物を排除するために働く、私たちにとっては必要不可欠な生理機能の一部です。
アレルギー反応の原因となる物質はアレルゲンと呼ばれ、花粉・ダニ・動物の毛など吸入性のもの、蕎麦(そば)・鶏卵・牛乳など食物性のもの、うるし・ゴム・金属など接触性のものなどに分類されます。
アレルギー反応は、アレルゲンへの最初の暴露で常に発生するわけではなく、アレルギーは時間とともに変化する可能性があります。
CBDは植物アレルギーの分類
多くの人が毎年悩まされる花粉症は植物アレルギーのカテゴリに分類されます。
植物アレルギーはヒスタミンが抗体として働き、これらによりアレルギー性鼻炎などの症状が引き起こされます。
CBDは主に植物のヘンプ(産業用大麻)に由来するため、CBDによるアレルギー反応は花粉やヒスタミンなどの特性が含まれており、CBDによるアレルギーは花粉症と同じく植物アレルギーに分類されます。
CBDによるアレルギー反応
CBDは植物由来のためアレルギー反応は、季節性のアレルギーまたは花粉や真菌に対するアレルギーに似ています。CBDによるアレルギー反応はCBDの使用を停止すると症状は消えるされています。
また、稀ではありますが、アナフィラキシーショックになる場合もあり、アナフィラキシーショックの場合は命に係わるので十分に注意する必要があります。
CBDの使用によるにアレルギー反応の症状は下記が考えられています。
アレルギー反応による症状
- 鼻水とくしゃみ
- 吐き気
- 目の刺激やかゆみ
- 喉の痛みや咳
皮膚への症状
CBDを配合したクリームやバームなどを肌に直接使用した場合、アレルギー症状は以下が考えられています。
- じんましん
- 乾燥肌
- 水疱
- 炎症と発赤
- 皮膚刺激
アナフィラキシーショックの症状
- 呼吸困難、息切れ、または喘鳴
- めまいまたは失神
- 立ちくらみ
- 混乱
- 意識喪失
CBDによるアレルギー反応が出た時の対応
CBDによるアレルギー反応が出た場合、基本的には通常のアレルギー反応に対する治療法や対処と同じです。
CBDのアレルギー反応への対処法
- CBDの使用の中止
- 抗ヒスタミン薬の摂取
- 医療機関による治療
一般的にCBDによるアレルギー反応が出た場合は、CBDの使用を停止すると症状は消えるされています。また、CBDは花粉症と同じ、植物アレルギーに分類されるため、花粉症への対策と同じように抗ヒスタミン薬はCBDのアレルギー反応にも効果があるとされています。
症状が重度の場合は、CBDの使用を直ちに中止し、医師にかかることをお勧めします。
CBDアレルギーかも?と思った時の注意点
CBD製品を使用する度に、鼻水が止まらない、咳が出るなど、さまざまな症状があり、CBDによるアレルギー反応かも?と思った方も中にはいるかもしれません。
これらはCBDによるアレルギー反応の可能性はありますが、他にも注意しなければいけない点があります。
それはCBD製品に含まれるほかの成分によるアレルギー反応、CBDによる副作用についてです。
製品に含有するCBD以外の成分に注意
CBD製品使用した後にアレルギー反応がある場合、CBDによるアレルギー反応である場合もありますが、注意しなければいけないのはCBD製品に含まれる、別の成分によるアレルギー反応の場合です。
CBDをアイソレートなど単離された100%に近い純度でそのまま使用している場合は、CBDがアレルゲンとなっている可能性は高いですが、CBDオイルやバーム、クリームなど様々な成分が配合された製品である場合はそれらの成分がアレルゲンとなっている可能性があります。
また、日本ではまだそこまで問題となっていませんが、アメリカではCBD製品の市場の広がりとともに、多くの偽物や粗悪品が出ており、中には多くのアレルゲンが表示されていないものや、有害物質が含有している製品などが問題となっています。
アレルギーかなと感じたときは、CBDかそれ以外の成分が原因であるかもしれないという点と、偽物や粗悪品に十分注意することが重要です。
※正しいCBD製品を探す方法についてはこちらの記事を合わせてお読みください。
CBDの副作用とアレルギー反応の区別
CBDのアレルギー反応とCBDの使用による副作用との区別にも注意が必要です。
CBDは植物由来であり、副作用がなく安全だとされる情報もありますが、実際にはCBDによる副作用が報告されています。
CBDの効果の感じ方に個人差があるように、副作用も同じことが言えます。一般的には医療目的で使用されるような高濃度、多量のCBD摂取により副作用が出ることが多いとされています。
CBD使用による副作用として報告されている症状の一部
- 他の薬との相互作用(飲み合わせ)
- のどや口の渇き
- パーキンソン病患者の振戦の増加
- 低血圧
- 立ちくらみ
- 眠気
※CBDの副作用について詳しくは下記を合わせてお読みください。
まとめ
今回はCBDにアレルゲンとなるのかについてご紹介しました!CBDも植物由来の成分であり、世の中のほかの成分と同じく例外ではなく、アレルギー反応を示す人もいることは認識しておかなければいけません。
また、ご紹介したように、副作用との区別や、CBD製品に含まれるそのほかの成分、偽物や粗悪品、有害物質にも十分注意してください。
この記事が少しでも正しい知識を得るお手伝いになれれば幸いです。
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