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急な動悸、発汗、頻脈、イライラ、緊張、不安感等、現代のストレス社会に生きる皆さんの中には、こういった症状に日々悩まされている方も多いかもしれません。
WHO（世界保健機関）の調査では、世界の13人に１人は不安症・不安障害を抱えていると言われており、不安症障害は世界で一番患者数の多い精神疾患です。症状の重い軽いに関わらず、これらの症状を緩和・治療の方法を見つけることは多くの人々の生活を手助けすることになります。
もしかしたらCBDがその手助けとなるかもしれません。今回は不安といった症状へのCBDの期待される効果ついてご紹介いたします！
CBD（カンナビジオール）とは
CBD（カンナビジオール、英：Cannabidiol）とは、植物の大麻で生成されるカンナビノイドと呼ばれる成分の一つです。大麻由来の成分と聞くと「麻薬」を連想されるかもしれませんが、CBDは
「陶酔」や「ハイになる」といった症状を引き起こさない成分です。また、WHO（世界保健機関）でも安全性と一定の効果、効能があることが報告されています。
医療、美容、健康といった幅広い分野での効果が期待されており、アメリカ・ヨーロッパを中心に効果を利用した数多くのCBD製品が販売されています。
アメリカでは大麻由来の成分（CBD）を利用した医薬品として初めて「エピディオレックス（Epidiolex®）」が、国から認可され、難治性のてんかん治療薬として処方されています。
CBDの効果とは
CBDの人への効果や効能、どのように身体に作用するのかについては、世界各国でさまざまな研究や臨床試験が、現在も行われています。
CBDの効果は医療、美容、健康と幅広く、また、植物由来であることから、副作用が少ないことも注目される理由です。
下記はCBDの効果、効能として期待されている一部と関連する疾患になります。
- 抗不安
全般性不安障害（GAD）、社会不安障害（SAD）、心的外傷後ストレス障害（PTSD）など - 抗菌
- 抗酸化作用
- 抗炎症作用
多発性硬化症、関節リウマチ、大腸炎、肝炎など - 骨組成の促進
- 発作とけいれん
ドラべ症候群、レノックスガストー症候群などの難治性てんかん - 血糖値の低下
- 食欲抑制
肥満など - 免疫抑制
関節リウマチ、重症筋無力症、全身性エリテマトーデス、クローン病、潰瘍性大腸炎など - 神経保護作用
アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症など - がんの成長を阻害する
- 疼痛緩和
関節炎、多発性硬化症、片頭痛など - 血管弛緩作用
- 悪心、嘔吐の減少
がんの化学治療やエイズ治療の副作用の緩和 - 皮膚病
乾癬、アトピー性皮膚炎、ニキビなど
これらの効果効能は、抗けいれん（てんかん）のように実際に研究により実証されているものもあります。しかし、その多くが海外の初期段階での研究、使用者や患者が実際の体験談的に報告される事例証拠であり、あくまでもCBDの効果としての可能性を示唆され、期待されているものです。
大麻自体がアメリカや各国も最近になって合法化されたこともあり、研究がまだまだ行われているところです。
不安症・不安障害とは
不安症・不安障害とは、その状況には不釣り合いなほど激しい不安が慢性的かつ、変動しつつみられる状態です。不安症・不安障害になると、発汗、息切れ、めまい、心拍数の上昇、ふるえなどの症状が現れたり、特定の状況を回避するようになったりします。
不安症・不安障害は、どの精神障害よりも多くみられるものであり、アメリカでは成人の約15％がこの不安症であるといわれています。しかし、本人がそれに気づかないことも多く、ほとんどが治療されていません。パニック障害やパニック症も不安症・障害の一種です。
不安症・不安障害の原因
不安症・不安障害の原因は完全には分かっていないそうですが、さまざまな要素が関わっている可能性があるとされています。原因としては重要な人間関係の破綻や、生命が危険に脅かされえるような災害にあったりと、環境的なストレスや身体的な病気、心不全や不整脈などの心臓の病気、喘息や慢性閉塞性肺疾患（COPD）などの肺（呼吸器系）の病気も原因となることがあります。
また薬の使用または中止（離脱症状）によっても、不安が生じることがあり、不安を誘発するものとして身近なところでは、アルコール、カフェイン、市販のダイエット製品などがあげられます。
ベンゾジアゼピン系薬剤（不安症の治療に使用される）などの鎮静薬の使用中止が、不安のほか、不眠症や不穏（落ち着かなくなる）など他の症状の原因になることもあります。
不安症・不安障害の一般的な治療法
治療は不安症の種類によって異なるため、正確な診断が重要となります。不安の原因を見極め、精神療法、薬物療法を併用して治療するのが一般的とされています。
CBDが不安症・不安障害に効果があるのか？
CBDには本当に不安症への効果があるのか？この疑問に答えを出すために、CBDの不安症への効果を明らかにするため研究・調査がここ数年の間に数多く行われています。その研究の一つをここで紹介します。
2019年に行われた10代の日本人を対象に行われた研究
2019年から二重盲検比較試験という方法を使い、社会不安障害（SAD）と診断された37名の10代の日本人を対象に行われた研究です。
この研究では被験者に対して毎日300㎎のCBDオイルかプラセボと言われる有効成分を含まない薬が与えられ、これが４週間続けられました。
患者はSADの症状の変化によって評価され、この試験では通常SADの患者に対して処方されるパロキセチンという薬と比較したときよりも、CBDが持つ抗不安への特性で症状を緩和することが出来るという事を示しました。
CBDが抗不安の効果があることが研究では示されたが……..
この研究ではCBDの持つ抗不安特性が不安症の患者の症状を改善するという結果が出ましたが、現在もCBDや大麻に関してはさまざまな分野での研究が進んでいる段階であることは考慮に入れなければいけません。また、こういった結果が報告されているからと、現在の治療を中断しCBDを使用するといった選択をすることはしないでください。
不安症と診断されている患者さんの中でCBDを試してみたいという方は、まずかかりつけのお医者さんに相談することをお勧めします。その後しっかりとCBDに関する知識も学んだうえで、現在の治療と並行して追加の選択肢としてCBDを検討することをお勧めします。
CBD製品はどこで買えるのか？
不安症・不安障害とまではいかずとも、日々のストレスやイライラを抱えている方はいると思います。その中でCBD製品はどこで買えるのかという疑問を持っている人もいるかと思います。
日本国内であれば、CBD製品はアメリカやヨーロッパの大手CBDブランドの日本正規代理店やCBDを専門に取り扱う会社による店頭やオンラインショップでの購入が可能です。また一部の製品は百貨店や美容・健康食品といったものを取り扱っている専門店でも購入可能となっています。
CBD製品の購入時の注意点
日本でも多くの種類のCBD製品が購入できるようになりました。どの製品が安全で信頼できる製品かというのは頭を悩ませる問題だと思います。良い製品に出会うためには単純ですが「信頼できる人・場所から信頼できる製品を購入する」ことが重要だと考えます。
CBD製品を初めて購入・使用を検討される方へのアドバイスとしては下記の二点です。
- 大手ブランドの正規代理店からの購入（店頭・オンライン）
- 大手ブランドの製品であるか
アメリカでは、あるサイトで購入が可能なCBD製品のうち、約70％のものが、製品表示や広告に虚偽や誇張があったという調査報告もあり、体内に入れたり、肌に直接塗るものでなので、製品選びには十分気を付けてください。日本では規制の関係もあり、海外製のものでも正規代理店を通して購入すれば比較的安全で信頼のおける製品を購入することが可能です。
まとめ
今回はCBDが不安症に効くのかということについてご紹介しました。CBDの不安に対する効果については記事でご紹介した調査・研究、消費者や患者からの実際の体験談の報告といての事例証拠などにより、期待されているものです。
しかし、現在も効果については研究が行われている段階であるということも認識しておかなければいけません。また、不安障害などの疾患をお持ちの場合は、CBDの使用を検討する前には必ず医師との相談をお勧めします。
自身が現在受けている治療を中止して、CBDを使用するといったことは行わないでください。まずは正しいCBDの知識を身に着け、何が一番自分にとって最善かを見極めることが重要です。
この記事が少しでも正しい知識を得るお手伝いになれば幸いです。
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